屋根塗装・葺き替え

家を守ってくれて、常に雨風・熱・紫外線にさらされている屋根のメンテナンス

屋根は常に雨風や紫外線にさらされており、過酷な環境にあります。こうして家を守ってくれているため、室内で過ごしているとその劣化もなかなか気がつきません。また、外部からの影響だけでなく、経年劣化によっても痛みは進行してしまいます。雨漏りのような明らかな異常がなければ、いつまでも使っていけるように思いがちですが、永久に使えるわけもなく、屋根も定期的にメンテナンスをする必要があります。
一般的には屋根の塗装や葺き替えなどによってメンテナンス・リフォームを行います。塗装をすることは、建物の見た目をキレイにするだけではなく保護する役割もあり、家の雨漏りや外壁の劣化などを防ぐためにもとても大切な工事です。
長期間品質を保つためには塗装をしておき、紫外線や熱を受けることによる劣化を抑えることが大切です。こうして耐久年数を延ばすことは、長い目で見ればメンテナンス費用の節約に繋がります。

屋根塗装・葺き替えの
種類について

屋根塗装・葺き替えには予算・希望に応じた
さまざまな種類があります

屋根の塗装・葺き替えにも色んな種類があり、予算や希望に応じて選択することができます。例えば、屋根には粘板岩や頁岩という天然の石を加工してできたカラー石綿スレート屋根葺き材や、アルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板の素材であるトタン・ガルバ・瓦棒など、またセメントやモニエル製の瓦屋根なども一般的です。これらの工事は住宅をきれいにするだけでなく再塗装によって保護も図れ、長期間品質を維持できるようになります。 痛みの要因や具体的な施行方法、タイミングなどを紹介します。

カラーベスト・コロニアル屋根

カラーベスト・コロニアル屋根について

カラーベスト・コロニアル屋根の種類

  • 天然スレート瓦

    天然スレート瓦は、粘板岩や頁岩という天然の石を加工してできたものです。天然の石を使っているため、スレート屋根の種類の中で一番の高級品とされています。高級感や重圧感を出すことができるのが特徴です。

  • 薄型化粧スレート

    薄型化粧スレートとは、セメントと強化繊維を主原料とした厚み5mm程度の板状屋根材を指します。スレートが日本で発売された1961年から2004年までは強化繊維にアスベストが使用されていました。2004年以降はアスベストの代替繊維に変更され、完全にノンアスベスト商品になっています。

カラーベスト・コロニアル屋根塗装工事の施工方法

  1. Step01部分屋根葺き替え

    補修工事の前に高圧洗浄をしている塗装屋さんも多くいます。しかし、屋根材が破損している場合や、すでに雨漏りしている場合などは、高圧洗浄を先に行うと室内への漏水(雨漏り)につながる危険性があるため、高圧洗浄の前に屋根材の差し替え工事や補修を行います。

  2. Step02下地調整

    高圧洗浄では除去できないカビや藻・旧塗膜・板金笠木に錆がある場合は、ワイヤーブラシやマジックロン、皮スキなどでしっかりケレンをし取り除きます。ケレン作業は、塗膜の耐久性と仕上がりの良さに大きな影響を与えます。

  3. Step03下地補修

    劣化状態に応じて、クラック補修等の適切な屋根補修を行います。屋根棟笠木の板金部分の浮いた釘の打ち込み補修などもしっかりと行います。その際、釘回りからの漏水(雨漏り)を防ぐため、釘回りにコーキングを充填します。

  4. Step04下塗り

    下塗り前には、掃き掃除を行い、ホコリなどがない事を確認し、下塗りを塗っていきます。表面が濡れ色になるまで丁寧に塗布します。下塗り材には下地強化機能・吸い込み止め・密着を良くする・色むらを防止させる役割があります。

  5. Step05タスペーサー取付

    屋根材と屋根材の隙間部分が狭い事によって生じる「毛細管現象」を防ぐため、「タスペーサー」と呼ばれる屋根用縁切り部材を挿入します。

    ※「毛細管現象」とは?
    屋根材と屋根材の間の隙間がなくなる事によって、逃げ場をなくした湿気などが屋根裏にたまり、屋根材を腐食させ、室内への漏水(雨漏り)する現象を言います。

  6. Step06中塗り

    中塗りとは、下塗りの次に行う作業で、上塗りを美しく見せる為の下地のような役割を持っています。屋根の色決めの際に選んだ色の塗料を使います。中塗りを終えただけでもキレイになりますが、色ムラなどの塗り残しができてしまうため、上塗りへと続きます。

  7. Step07上塗り

    上塗りとは、仕上げ塗装の事を言います。上塗りは見た目と耐久性を左右する重要な作業なので、技術を問われる作業になります。この工程をしっかり行う事で、紫外線や雨などからの影響を最小限に抑えられ汚れも付きにくくなり、長期にわたって美しい家を保てるようになります。

  8. Step08清掃・タッチアップ

    タッチアップとは、塗装を行った後のかすれ等が発生した場合、塗装の手直しをする事。掃き掃除を行い、隅々までチェックをし屋根塗装の完成です。

カラーベスト・コロニアル屋根塗装工事のタイミング

  • 色あせ・変色

    以前よりも色が薄くなってきたと感じた場合は、経年劣化しているため防水性が下がっています。特に南側・西側は劣化を起こしやすくなっています。目安としては約10年間隔で塗り直すことをおすすめします。

  • カビ・コケの発生

    防水機能が低下し雨水などが染み込むと、湿度が増してしまいカビやコケが生息することがあります。特に日陰になっている部分はカビやコケが発生しやすいため、約10年間隔で塗り直すことをおすすめします。

  • 屋根材の破損

    屋根材の表面がひび割れている時は、雨水の浸入を防ぐためにもメンテナンスが必要です。約10年間隔で点検を行うようにしましょう。また、台風後には別途点検を行うことをおすすめします。

  • 屋根棟笠木の釘抜け・もらい錆

    地震などで家が揺れた際に、釘が浮いたり抜けたりすることがあります。また、小さな傷などから錆が発生した場合、雨や風の影響によってその錆は屋根全体に広がっていきます。5年に1度は点検を行うことをおすすめします。

カラーベスト・コロニアル屋根塗装工事のおすすめ塗料

  • ファインパーフェクトベスト

    リーズナブル、なおかつ、耐久性に優れる。

  • ガイナ

    夏は涼しく冬は暖かい機能性塗装。

閉じる

トタン・ガルバ・瓦棒など金属屋根

トタン・ガルバ・瓦棒など金属屋根について

トタン・ガルバ・瓦棒など金属屋根の種類

  • トタン屋根

    トタン屋根とは金属屋根の一種で、正式名称は亜鉛メッキ鋼板葺きといいます。現在主流のスレート屋根がなかった時代に、日本瓦に比べ材料が安く施工期間も短いため、高度経済成長期に多く施工されました。

  • 折板屋根

    折板は屋根の工法の一つで、主に断面の構造に重点を置いて開発されたもので、工場・カーポート・車庫などの鉄骨の建物に多く使われており、金属屋根の代表的な屋根工法となっています。

  • ガルバリウム鋼板屋根

    ガルバリウム鋼板とは、鋼板に対して「アルミニウム55%+亜鉛43.4%+ケイ素1.6%」のメッキを施したものを指します。金属名かなと思ってしまいますが、正しくは商品名です。

  • 瓦棒屋根

    亜鉛鉄板などの大きな面積の金属板で、屋根を葺くときに用いる工法です。ゆるい勾配の屋根の斜面に沿って、一定区間(45㎝~60㎝程度)で、瓦棒と呼ばれる角棒状の心材を入れます。雨や強風に比較的強いです。

トタン・金属屋根塗装工事の施工方法

  1. Step01高圧洗浄

    金属屋根の表面に付着している汚れや旧塗膜を落とす為、高圧洗浄で汚れを流し落とします。旧塗膜やホコリは、塗装の妨げとなるため、高圧洗浄で洗い流すことは長持ちさせるための重要なポイントです。

  2. Step02下地調整

    高圧洗浄では除去しきれなかった旧塗膜・錆などを、ワイヤーブラシやマジックロン・皮スキなどを使用しケレン作業で除去します。ケレン作業は、塗替えの仕上がりや長持ちさせる大きな影響をを与える作業なので、しっかりと入念に行います。

  3. Step03下地補修

    腐食が激しく、穴が開いていたり、欠損がある場合には防食テープを貼り補修を行います。

  4. Step04下塗り

    金属屋根の塗装に適した錆止め塗料を丁寧に塗布します。

  5. Step05中塗り

    下塗り(錆止め)は、塗装面に密着する力や錆の制御力効果に優れていますが、紫外線に弱いので錆止めをさらしておくとすぐに劣化してしまいますので、下塗りに対する保護のために中塗りを行います。

  6. Step06上塗り

    中塗りが終わった後に仕上げの塗装を行うことを上塗りといいます。中塗りと同じ塗料を使い、ムラ等の塗り残しをカバーするようにきれいに仕上げます。上塗りは美観と長持ちをさせる重要な作業なので、技術を問われる作業になります。

  7. Step07清掃・タッチアップ

    金属屋根の拭き掃除をし、隅々までチェックしていきます。かすれ等がある場合は、タッチアップをします。

トタン・金属屋根の塗装工事のタイミング

  • 色あせ

    以前よりも色が薄くなってきたと感じた場合は、経年劣化しているため防水性が下がっています。特に南側・西側は劣化を起こしやすくなっています。目安としては約3年に1度の点検をおすすめします。

  • チョーキング

    塗料が劣化してくると、手で触ると白い粉が付着する場合があります。防水性が落ちているサインでもありますので、塗り直しを検討しましょう。目安としては約3年に1度の点検をおすすめします。

  • 錆・基材の劣化

    小さな傷などから錆が発生した場合、雨や風の影響によってその錆は屋根全体に広がっていきます。そうなると基材自体も劣化をしていきますので、約3年に1度の間隔で点検を行い、塗り直すことをおすすめします。

  • 塗膜の剥離

    塗膜の劣化や密着不良によって塗膜の剥離が起きます。塗膜の剥がれを放置していると、基材が腐食し穴が開きますので、早期の塗り替えが必要です。約3年に1度は点検を行うようしましょう。

トタン・金属屋根の塗装工事のおすすめ塗料

  • スーパークリスタルルーフ

    リーズナブル・耐久性重視。

  • アレスクール2液SI

    熱の吸収をおさえる遮熱塗装。

閉じる

セメント瓦・モニエル瓦

セメント瓦・モニエル瓦について

瓦屋根の種類

  • セメント瓦

    セメント瓦とは、セメントと砂などを原料に加圧成型し、乾燥させ、表面を塗料で塗装したもの。厚型スレートと呼ばれます。セメント瓦そのものには防水性がないので、防水機能を維持するためには定期的な塗装メンテナンスが必要です。

  • モニエル瓦

    モニエル瓦とは、ヨーロッパ発祥のセメント瓦の一種で、セメントと川砂を混ぜ合わせて造られる瓦のことです。主な内容成分がセメントであるため、塗装しなければ瓦自体に防水機能はありません。

瓦塗装工事の施工方法

  1. Step01トルネード洗浄

    瓦の表面に付着している汚れや旧塗膜を高圧洗浄で洗い流します。汚れや旧塗膜は塗装工事の妨げとなりますので、しっかり丁寧に洗浄を行います。

    ※モニエル瓦→初めての塗装工事の場合は、スラリー層を完全に取り除く必要があります。特に丁寧な高圧洗浄が前提となります。

  2. Step02下地調整

    高圧洗浄では取り除く事のできなかった藻やコケ・カビなどはワイヤーブラシやマジックロン・皮スキなどを使用しケレン作業で除去します。

    ※モニエル瓦→スラリー層の下地処理を丁寧に行わないと、施工不良の大きな原因となります。必要に応じて防カビ・防藻剤を塗布します。

  3. Step03下地補修

    瓦の劣化症状に応じて、クラック補修をコーキングで行い、破損屋根材の部分差し替え等の屋根補修を行います。

  4. Step04下塗り

    下塗り前には、必ず掃き掃除を行い、屋根の表面に、ホコリやゴミが無い状態にし濡れ色になるまで丁寧に塗布します。下塗り剤には、下地強化機能・吸い込み止め・密着向上・色むら防止をさせる役割があり、屋根材にたっぷり含ませるように塗る事が大切です。

  5. Step05中塗り

    塗りムラやかすれ等がないよう、しっかり丁寧に中塗りを行います。中塗りは下塗り塗料や下地を紫外線から守る効果をもたらしますので、重要な工程になります。

  6. Step06上塗り

    上塗りとは、中塗り塗料と同じ塗料を使用し、仕上げ塗装をすることです。塗りムラや塗り残し、かすれ等がないようしっかり塗布します。

  7. Step07清掃・タッチアップ

    掃き掃除やブロアを使用し、ゴミを取り除き隅々までチェックします。かすれ等がある場合は、タッチアップします。

瓦塗装工事のタイミング

  • カビ・コケ

    防水機能が低下し雨水などが染み込むと、湿度が増してしまいカビやコケが生息することがあります。特に日陰になっている部分はカビやコケが発生しやすいため、約5年に1度の点検をおすすめします。

  • 色褪せ

    以前よりも色が薄くなってきたと感じた場合は、経年劣化しているため防水性が下がっています。特に南側・西側は劣化を起こしやすくなっています。目安としては約5年に1度の点検をおすすめします。

  • 基材の劣化

    経年劣化によって瓦が破損することがあります。その場合は早急なメンテナンスが必要になります。特に台風などの天災時には破損しやすいため、約5年に1度の点検をおすすめします。

  • 塗膜の剥離

    塗膜の劣化や密着不良によって塗膜の剥離が起きます。塗膜の剥離は美観を損ねるだけでは無く、腐食・漏水の原因になりますので、早期の塗り替えが必要です。約5年に1度は点検を行うようしましょう。

瓦塗装工事のおすすめ塗料

  • ファインパーフェクトベスト
    (セメント)

    リーズナブル・耐久性重視。

  • パワーフロンマイルド
    (セメント)

    熱の吸収をおさえる遮熱塗装。

  • マイティーシリコン
    (オリエンタル)

    モーエル瓦に関しては、モニエル専用塗料での施工が必要です。

閉じる

料金について

お客様のニーズに合ったオーダーメイド設計の明朗会計

弊社では『塗替えをしたあとの長持ちさせたい年数』『材料のご希望』『こんな感じにしたいなどのご要望』といったお客様のニーズ・ご希望をしっかりとお伺いし、現地調査をしたうえで、お客様のお家にあった材料や施工方法など、プラン別に見ていただけるお見積りを、何パターンか提出させていただきます。
明朗会計でわかりやすく丁寧にご説明させていただきますので、ご安心ください。

屋根塗装・葺き替えの料金の一例

日本ペイント ラジカル塗料使用
100m²/150m²/200m²のお家の方の場合

メーカー設計単価 → ペンターテイナー価格
安くすませたいなら スーパーシリコンルーフペイント 2,800円/m²のところ → 2,000円/m²
耐久性重視なら ファイン4Fベスト 4,300円/m²のところ → 3,100円/m²
費用対効果なら ファインパーフェクトベスト 3,360円/m²のところ → 2,400円/m²
機能性重視なら ガイナ 4,900円/m²のところ → 3,400円/m²
アレスクール2液Si 3,700円/m²のところ → 2,600円/m²

※掲載の価格は税込の金額です。